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有機コシヒカリの田んぼにもザリガニが大量発生しました

前回のザリガニ被害の記事は特別栽培コシヒカリの田んぼで起こったものですが、有機コシヒカリの田んぼにもザリガニは大量発生しました。

被害状況がこちら。

6月は苗がまだ小さいので被害を受けた場所が分かりにくいですね。
7月の写真がこちらです。ザリガニに切られて苗が無くなった部分がはっきり分かると思います。

 この田んぼは、「苗をザリガニに切られる -> 苗を植えなおす -> 再度切られる」 というプロセスを経て、現在に至っております。 もちろん、苗が消えていく様を指をくわえて見ていた訳ではありません。ザリガニの数を減らすべく、捕獲作業を何度か行いました。

 田んぼに生える雑草を抑える目的で水を深めに張ってある時期ですが、これが災いして、田んぼの中をザリガニが自由に泳ぎ回り、大量に苗を切り倒したようです。
 ザリガニの移動を抑えるため、一旦水を落としました。 部分的に水を残して、そこへザリガニを誘導、一気に捕獲しようという考えです。

捕獲作戦開始。

サッと網を一振りするだけでこれだけ入ります。こんなに捕れたら子供は大喜びですよ。ザリガニ取り体験できますとか謳って、商売にできるかもしれません。

「おー!取れる取れる」とはしゃいでいたのは最初の数分。網を入れるたびに取れる大量のザリガニに段々嫌気が差し、黙々と作業をこなすこと小一時間。水揚げされたザリガニはバスタブ一杯ほどにもなっておりました。

さて、ザリガニが大量に発生したことで、ザリガニ捕獲という要らぬ作業は増えたのですが、毎年行っている作業が一つ減りました。それは水田内の除草作業。どうもザリガニは苗だけでなく、雑草も切ってくれたようなのです。この点に関してだけは、ザリガニにお礼を言わなくてはいけません。雑草だけ切ってくれる状況を作ることができれば、作業の省力化ができそうですね。

今年の有機栽培コシヒカリの収穫量減少は確実ですが、良い経験になりました。

有機コシヒカリの苗

 有機コシヒカリの苗をビニールハウスへ出しました。

 左上のほうに見える紙のようなものは”遮光シート”
 幼い苗に直射日光を当てると、緑化せずに白く枯れてしまうことがあります。これを防ぐため、光を通しにくいシートを苗の上にしばらくの間かける必要があるんですね。

 

 遮光シート使用風景。
 稚苗を完全に覆うように被せます。

 遮光シートを被せてある苗の両サイドが、ビニールハウスへ出して1週間ほど経過した有機コシヒカリの苗。きれいに緑化して、今のところ順調に育っています。